大腰筋への鍼(はり)治療

大腰筋とは、腰の骨から脚の付け根にかけて伸びるとても大きな筋肉です。
主に、股関節の曲げ伸ばしに大変重要な役割を担う筋肉で、陸上の100メートル走では、非常に注目されNHKスペシャルで脚光を浴びました。
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この筋肉が、硬くなり痙攣や過緊張が起こり硬くなると、ぎっくり腰や慢性腰痛の原因となります。あまりに筋肉の過緊張がひどいと、神経や血管が圧迫されしびれ感や脱力感なども引き起こされます。

 

身体の奥深くにあるため手技では、直接アプローチできませんが、鍼の細くて長い特性を生かして、大腰筋へのアプローチが可能となり、過緊張した大腰筋を効果的にゆるめ症状を緩和、改善することができます。

 

アサファ・パウエル選手の大腰筋をMRIでみてみると、なんと朝原選手の2倍位ぐらい発達していました。
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すごいのが一般人のお腹の中は内臓の占める割合が圧倒的に多いのですが、パウエル選手は大腰筋が発達しすぎて、内臓よりも筋肉が多い結果となっています。

 

 

対象症状

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)
筋・筋膜の障害が原因の腰痛。
骨、神経病変のない原因不明の坐骨神経痛
足の冷え、重だるさなど。

 

作用・働き

股関節の屈曲 股関節のわずかな外旋
ADLでの働き:ランニング時の脚の振り出し、ジャンプ動作、階段をのぼる、坂をのぼる等
スポーツでの働き:走行時、キック動作

 

支配神経

腰神経叢と大腿神経の枝(L1〜L4)

 

起始停止

起始:浅頭:第12胸椎〜第4腰椎までの椎体及び椎間板
   深頭:全腰椎の肋骨突起
停止:大腿骨の小転子

 

大腰筋刺鍼の実際

左右のL3/L4、L4/L5、L5/S1間から大腰筋へ刺鍼。
赤いのは赤外線を照射して温めているからです。温かくて気持ちいですよ〜
腰だけでなく足先まで血が巡り、ポカポカ温かくなってきます。
新米鍼灸師が見よう見まねでやると心臓に悪いので経験者や勉強会などでみっちり習いましょう。
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骨盤の深層筋はり治療

腸骨筋

腸骨筋とは?

腸骨筋は、骨盤の骨である寛骨の内側の面から、大腿骨の付け根に付着する筋肉で、大腰筋とともに股関節の屈曲、つまり階段を登るときに脚を上げたりするのに大変重要な役割を持っています。歳を重ねていくと筋力が低下していきますが、特に腸骨筋が筋力低下を起こすと、つまずきやすくなって転倒する可能性が高くなります。

腸骨筋の神経支配
  • 支配神経:腰神経叢と大腿神経の枝
  • 支配脊髄:腰神経:L1〜L4
腸骨筋の役割

股関節の屈曲、外旋。
歩くときや階段を登るときに脚を上に引き上げる。

腸骨筋の障害

腸骨筋が硬く緊張すると、
階段の上りや、歩行時に内又の付け根辺りが痛みます。
股関節を曲げ伸ばしする時に痛みが強くでます。
靴下を履く時や脚を曲げた時に、何か固まりが引っかかるような感じもします。

腸骨筋の治療

仰向けになり、ひざ下に枕を入れて脚を曲げた状態で、骨盤の前の出っ張っている骨(上前腸骨棘)の内側から前後に数本ほど鍼を刺入していきます。寛骨の際に沿わせながら、鍼を刺入していくので、内臓に当たることはありません。
大腿直筋や大腿筋膜張筋、小殿筋も凝り固まっていることが多いので、圧痛や動作時痛がある場合は、それらも一緒に施術していきます。