理想的な老衰死とは

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NHKスペシャルの「老衰死 穏やかな最期を迎えるには」をみて、眠るように召されていくヒントがたくさんありました。

老衰は本来は死因ではなく、原因不明の多臓器不全の場合が多いようです。
つまり、心筋梗塞やガンなど命に関わるような持病があっても、それが直接の原因にならない死のようです。

全身の細胞の炎症により、細胞の分裂機能が弱くなり、組織が萎縮することで、器官の機能が低下し、衰え、死に至る。
とくに、器官が衰える順序、組織の衰えるスピードが、穏やかに死を迎えるキーポイントになるように思います。

例えば、
心血管組織が衰え心筋梗塞となりますと、脳の認知機能ははっきりしていますから、痛みや恐怖などを感じながらなくなることになるでしょうし、
脳の神経組織が急速に衰え認知症になります、運動器や消化器などは身体は元気なのに、記憶、意識、思考などの機能が衰え、錯乱した状態でなくなっていくことでしょう。

では、理想的な自然な衰えの順番はどんなものか

まずはじめに足腰=筋関節などの運動器系が衰え、活動量が少なくなり、筋肉が萎縮し、新陳代謝が低下する。
身体活動が減れば消費エネルギーも減るので食事の量が減り、神経、筋肉、血流など全体的な新陳代謝が低下する。
足腰が動けなくなると、次は手の筋肉が衰え、口に食べ物を運べなくなる。そして噛む力も衰え、最期は飲み込むこともできなくなっていく。
筋肉の活動レベルに応じて消費エネルギーが減っていき、食事量、血圧・心拍による循環量、唾液、胃酸などの腺分泌や消化酵素も少なくなっていく。
栄養を吸収する腸の絨毛細胞は萎縮し、吸収効率の良い高カロリーのものを摂取しても、吸収されず体重は減り、平滑筋や括約筋など内臓筋も衰えると、お漏らさしなどのそそうが多くなる。
食べられなくなり、眠る時間が長くなっていくと、呼吸による空気の取り込みのみが主なエネルギー源となる。
脳、神経の感覚・認知機能は鈍くなり、穏やかな時間が流れていく。
そしていよいよ横隔膜や肋間筋などの呼吸筋の衰えが限界に達すると、空気の取り込みが少なくなり、血中のガス飽和度、酸塩基平衡の変化により、肩で息をする様な独特の呼吸となっていく。
やがて呼吸が止まり、心臓による血流循環も止まり、脳・神経の感覚がなくなり、眠るように穏やかに召されていく。

はりきゅう自然治療院 中神

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