鉄鍋から溶け出た鉄分は吸収されるの?

Pocket

先日発表された文部科学省の日本食品標準成分表の改定で、
ひじきの鉄分が鉄製かステンレス製の調理器具の違いで9割も減ってしまうことで鉄分が注目されました。

鉄は、酸素を運ぶヘモグロビンを作る大切な栄養素で欠乏すると貧血、だるさ、息切れなど疲れやすくなります。
特に女性では月経により毎月出血しますので鉄分が不足しやすく、鉄分補給することは健康維持の上でとても大事なことです。

先日は鉄製の鍋やフライパンから、鉄分が溶け出て鉄分の含有量を増やしていることがわかりましたが、フライパンからの鉄分は果たして人の栄養素として使われるのでしょうか?

フライパンから水溶液中に溶出された鉄分は2価鉄の割合が多いことがわかっていて、体内に吸収されやすい状態のものです。
ラットの実験では鉄鍋の溶出物を与えると貧血の改善がみられ、その効果はお医者さんで処方される鉄製剤に含まれる硫酸第一鉄と同等であることが報告されています。

またエチオピアで行われた研究では、鉄鍋を用いて野菜と肉を調理した場合、アルミや土鍋と比べて鉄量が1.5倍から2倍多くなり、健康な幼児のいる家庭をアルミ鍋の調理群と鉄鍋の調理群に分けて12ヶ月生活してもらったところ、鉄鍋の調理群の幼児は血中ヘモグロビン値が1.3g/dl多く上昇したとのことです。

ヘモグロビンは血中にある酸素を運ぶ赤血球の大切なタンパク質で、ヘモグロビンのヘムに二価の鉄原子と酸素がくっついて、体中の組織に酸素を運んでいます。

鉄分の多い食材を意識することだけでなく、鉄製の調理器具を意識することも大事ですね。

酢を使った料理やトマト煮込みなど酸性のものを調理すると、調理器具からの鉄分の溶出が多くなり、効率のよい鉄分補給に役立ちますので、今晩のおかずはトマト煮込みや酢豚などいかがでしょうか?

欠乏し易いと言われますが逆に摂り過ぎると胃腸障害や血色素症などを引き起こしますので、注意してくださいね。

参考資料

はりきゅう自然治療院 中神

Pocket

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*