【名古屋市緑区】夏の養生2。「芒種」の運気と東洋医学的な過ごし方

芒種となり田植えの始まる季節、いかがお過ごしでしょうか?

東洋医学の観点では、この時期は「湿邪(しつじゃ)=過剰な湿気」が猛威を振るい、消化吸収を担う「脾胃(ひい)」に負担がかかりやすいタイミングです。

名古屋でも梅雨入りの足音が聞こえるこの時期は、気圧や湿度の変化が激しく、体調管理が難しい季節です。芒種の時期の予防・養生法をまとめました。

1. 湿を出し、脾を労わる「食養生」

湿気(水滞)が体内に溜まると、体が重だるくなったり、むくみや消化不良、関節の痛みなどを引き起こしやすくなります。

  • 利水作用のある食材を取り入れる: ハトムギ、黒豆や小豆などの豆類、トウモロコシ(トウモロコシのひげも有効)などを積極的に摂り、体内の余分な水分を尿として排出します。
  • 香りで脾を動かす: シソ、ミョウガ、生姜、山椒などの香味野菜やスパイスは、滞った気を動かして湿を払い、胃腸の働きを活発にしてくれます。
  • 手洗い、加熱、冷蔵保存:梅雨時の高い湿度と20℃〜40℃の気温は、食中毒菌が爆発的に増殖する絶好の条件です。食べ物に触る際は手洗いで菌の量を減らして、冷蔵保存で繁殖を抑え、75°以上で1分以上の加熱で雑菌を死滅します。

2. 自律神経を整える「水はけの良い体づくり」

気圧の乱れ(低気圧)により交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかず、いわゆる「気象病(頭痛、めまい、だるさ)」が出やすい時期です。

  • 適度な発汗で除湿する: ランニングなど有酸素運動で汗を流すことは、体表から湿邪を追い出す最高の対策です。ただし、運動後に汗をかいたまま風や冷房に当たると「寒湿」となって体に入り込むため、素早い着替えが鉄則です。
  • ハッカ油を活用した入浴: 湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体内に熱がこもりやすくなります。シャワーで済ませず湯船に浸かって汗腺を開くことが重要です。湯船にハッカ油を数滴垂らすと、爽やかな香りでリラックス効果が高まり、自律神経の安定が促されるとともに、湯上がりのほてりを防いで夏の疲労回復にも効果的です。

3. 環境の「除湿」と「防寒」

  • 湿度コントロール: 部屋の湿度は50〜60%を目標に除湿機などを活用します。特に寝室の湿度が高いと、睡眠の質が落ちて疲労が抜けにくくなります。放湿効果の高いマットレスやシーツ、枕で睡眠環境を整えましょう。
  • 足元の冷え対策: 職場や電車などでは冷房やドライ機能が入り始めますが、冷えは足元(陰経)から忍び寄ります。足元の冷えを感じやすい方は、程よい冷え対策としてアンクルウォーマーがおすすめです。

芒種の時期は、水分も疲労もストレスも「ため込まずに流す」ことが最大の防御になります。特に足元の靴下やお腹周りのパンツの跡がのこる、舌の周りに歯形がつく場合は、余分な水分が溜まっているサインです。

手足の冷え、むくみは全身倦怠感、めまい、ふらつき、首肩こり、頭痛などの悪化因子にもなります。鍼灸で水はけのよい体にして体調を整えておきましょう。

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